競馬回顧:2016年有馬記念 ◎サトノノブレスで馬券買った僕の感想

★「人気とオッズ」をおさらいするKaelu Harukiのレース回顧★

勝ったのは単勝2.6倍1番人気のサトノダイヤモンドでした。

2着は単勝2.7倍2番人気のキタサンブラック
3着は単勝7.9倍3番人気のゴールドアクター

2強と言われた2頭と昨年のチャンピオンによるマッチレースはシビれましたね。
誰もが息をのむゴール直前のクビ差の大逆転。
競馬の醍醐味だと思います。
グランプリ有馬記念、素晴らしいレースでした。

馬券的にはガチガチの固い結果です。穴党の出番無し…。
単勝・枠連・馬連・馬単は1番人気でした。

でもよく見ると3連複は2番人気、3連単は3番人気だったようです。
3連複1番人気、3連単の1,2番人気はサウンズオブアースを3着に付けた馬券。

そのサウンズオブアースは単勝4番人気8.7倍で8着と人気を裏切る形に。
追走に苦労してどうも道中手ごたえがよくなかったように思います。
成績にムラがあり、続けて使うと疲れが出やすいタイプなのかもしれません。

ジャパンカップを振り返ると、ゴールドアクターキタサンブラックを徹底マークし直線入り口で並びかけながらバテ、後ろから来た2頭に差されたという内容でした。
ジャパンカップ出走組で評価すべきはこのように厳しい走りをしながら負けたゴールドアクターの方で、
後出しジャンケンで差してきたサウンズオブアースシュヴァルグランは今回は評価を下げるべきだったかもしれません。

しかしジャパンカップ組と3歳のサトノダイヤモンドの比較は難しかったです。
実際1,2着はタイム差無しのクビ差ですから、もう本当に実力伯仲でした。

僕の本命はサトノノブレス
13番人気で13着と人気通りの結果でした。
まあこんなもんだと納得しています。

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(→レース前の予想記事)

ところで、アンカツさんや武豊さんのコメントによれば、サトノノブレスは同馬主のサトノダイヤモンドを勝たせるためのサポートに徹していたようです。

サトノノブレスはスタートが悪く道中は後方に。
本来なら後方になってしまったら脚をためて直線に賭けるなど作戦を切り替えるところですが、3コーナー手前でまくっていきました。
明らかな早仕掛けでゴールまで持つとは思えず、キタサンブラックマークのための作戦だろうと思いました。

サトノダイヤモンドの外を併走して一緒にキタサンブラックを突っついてるように見え、微妙じゃないかと思いましたが、騎手の方の目ではあれが効いていると分かるんですね。
3~4コーナーでサトノダイヤモンドを守るように併走して回っている場面ではサポートの役割をしているなと僕も感じました。

自分が馬券を買った馬がこのように捨て石のように扱われてどう思うか?

僕は純粋な力量比較からサトノノブレスが勝つのは厳しいと分かっていたので、どうせ馬券を外すにしてもアシストとして機能して、レース後に自分の本命馬を評価するコメントを見ると嬉しく思いますね。
僕が買った馬もちゃんとがんばってたって思って嬉しくなります。

サトノノブレスはもう少しスタートが良ければ、キタサンブラックをマークしながら自身ももう少し上位に来れたかもって思いました。
僕が残念に思ったのは作戦云々より「スタート」でしたね。

同じ馬主・厩舎のチームで連携プレーをすることを僕は分かっています。
関係者も皆わかっています。
これが正々堂々たる勝負ではないなんて批判は完全に的外れ。
チームプレーをやめろなんて言うのは手加減しろってことなのでふざけた話です。

例えばプロ野球で言うなら、
「広島より巨人の方がお金があるんだから巨人は盗塁するな」
みたいなものでしょうか。

危険な騎乗だけはせずにルールは守り、チームプレーも駆使しながら全員で全力でぶつかる、真の真剣勝負の競馬を見せてほしいです。

心情として、サトノ2頭やゴールドアクターにもマークされた立場で1頭迎え撃つキタサンブラックをひいきする気持ちはすごく分かります。
僕だって普段、社台F・ノーザンFの馬がゴロゴロいるレースに1頭日高の馬が奮戦していたら俄然日高の馬を応援してしまいますよ。
勝ったサトノダイヤモンドよりも、完全にマークされながら惜しくも2着、堂々たる2着となったキタサンブラックの姿に感動した方は多いことでしょう。
キタサンブラックは本当にすごくかっこよかったです。

敗れたキタサンブラックを称賛するのはもっともだけど、
だからって勝ったサトノ陣営に文句言うのは間違いということです。

みんなが注目する有馬記念
21年前、マヤノトップガンが逃げ切った有馬記念を見たことがきっかけで僕は競馬ファンになりました。
今年の有馬記念がきっかけで競馬を好きになった人がいたらいいですね。

来年、2017年も競馬で楽しみましょう。
(^^)ノ

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