2009毎日王冠直線その1

ウオッカ追悼回顧

4/3、名牝ウオッカが死亡したとの一報が出されました。
15歳でした。

3月12日に歩様が乱れて手術、闘病していましたが蹄葉炎により回復が不可能と診断され4/1に安楽死処分されたとのことです。
つらかったでしょうね。
ありがとう、お疲れ様でした、と言いたいです。

ウオッカは僕がまだ独身で競馬を熱心に見ていた頃に走っていました。
現地でその走りを見たこともあります。
このホームページのヘッダーに使っている写真は2009年毎日王冠の写真。
右側で先頭を走っているのがウオッカです。
結果はこのあと後ろの4番カンパニーに差されて2着でした。

2009毎日王冠直線その1
2009毎日王冠直線その1
2009毎日王冠直線その2
2009毎日王冠直線その2

まあ、このレースで僕はスマイルジャックを応援してたんですけどね。
(7番・7着)

僕は穴党なのでいつも人気になるウオッカの馬券はまったく買いませんでした。
僕はダイワスカーレットの方が好きでしたし、他の馬を本命にしてウオッカを負かすことばかり考えていたのです。

ウオッカはとにかく勝つときの勝ち方が派手でした。
だからよく一番人気になるのですが、それでいて気難しい点があるのか案外よく負けてくれる。
僕はいつもウオッカの馬券を外して買って、結果負けることも多かったのですが、ウオッカを負かして高配当をゲットさせてもらったこともよくありました。
そういう意味では穴党にも優しい名馬でしたね。
ディープインパクトは優しくなかったですから(笑)
だから本命党にも穴党にもウオッカに悪い印象を持つ人はきっと少ないのでしょう。

一度も馬券を買ったことが無いにもかかわらずこの訃報を聞いた時のショックと虚無感。
ウオッカが勝ったレース映像を見て涙がこぼれるのはなぜだろう。
僕にとってそんなに大きな存在だったのかと今さらながらに驚きました。

ウオッカが勝ったレースで僕の中で一番印象に残っているのは、2009年ジャパンカップです。
意外なところかも知れないですが2007年ダービーはただ呆然と言う感じでしたし、2008年天皇賞秋ダイワスカーレットが敗れた苦いレースとして記憶しているからです(笑)

2009年ジャパンカップ時はウオッカは既に5歳で、前走天皇賞も3着に敗れてもうダメかなと思ったところでの激走でした。
1着2着写真判定の結果ウオッカが1着と発表された瞬間に厩務員さんが涙を流した姿がテレビ中継に映りました。
ホントはカメラは検量室の中のルメール騎手を撮っていたのだけど、その前を号泣の厩務員さんが横切ったのでこちらの方が目立ってしまったという(笑)

でもあのシーンは本当によかったです。
それまではただ負かすべき一番人気のライバルとして見ていましたが、ウオッカのためにも尽くしてきた厩舎スタッフの方々がいるということをその時遅まきながらに気付いたのでした。

ライバルとしていつも輝きを放っていたウオッカ
大きな故障もせず走り続けて競走生活最後は鼻出血で力尽き、
繁殖でも重賞2着のタニノフランケルを出してこれからという時でしたがついに故障で力尽きてしまったウオッカ
本当に最後まで全力で生きた素晴らしい馬でした。

ありがとう、ウオッカ
心から感謝し、ご冥福を祈ります。

コメントを残す