メキシコ旅行4 パレンケ遺跡でカメラが壊れて

パレンケという遺跡に行った時のこと。

パレンケはメキシコシティから夜行バス1本と、もう1本バス3時間乗って行くような遠いところ。
ジャングルに囲まれた秘境の遺跡。
ここはメキシコ旅行でも楽しみな場所でした。

バスが山道を抜けて、目的地のパレンケに近づいていきます。
そこでふと自分のカメラを取り出してみると、デジカメが動かなくなっていました。
何度電源ON、OFFしても撮影モードに切り替わらない。
OFFにしたまましばらく待っても動かないまま。
そうしているうちにバスが終点に着いてしまいました。

バスターミナルからすぐ遺跡に向かわないと時間がもったいない。
さらに山奥にある遺跡に行く前に近くの店で使いきりカメラを買い、
遺跡行きの乗り合いバスに乗りました。

乗り合いバスの窓からの景色もきれいで、さっそくカメラで写真を撮りました。

パレンケ遺跡に到着。
入場券を買って、さあ遺跡の中へ。
写真を撮ろうとカメラを取り出そうとすると、無い。

買ったばかりの使いきりカメラ、バスに忘れた…。

旅行のヤマ場で写真が撮れないという、最悪の事態になってしまいました。
ガッカリ。その分しっかり見てこよう…。

パレンケ遺跡には圧倒されました。
ジャングルに囲まれているから雨風に守られて保存状態がよいと評判の遺跡。
(→ウィキペディア「パレンケ遺跡」)

本当に、古代のままの神殿を歩ける感じ。
またジャングルの木々との組み合わせが神秘的です。
大木に抱かれた神殿。リアルで見るラピュタのようでした。
宮崎駿もここへ来てデザインを考えたのだろうか…。

写真が撮れなくても、何かこの光景を残しておきたい。
カバンの中にあるのはボールペン1本と日記用ノートだけ。
そこで即興でスケッチを描くことにしました。

パレンケイラストその1
パレンケイラストその1

気に入った景色の所に座り、
30分くらいかけてじっくりと観察しながら描いていく。
はじめはペンが進まなかったけど、2枚目、3枚目と描いて少しずつ上手くなったかな、と言う感じです。
相変わらずへたな絵だけど、これを見るとその時の光景が思い出されます。
写真みたいに正確でなくても、自分で見た風景を思い出すには十分です。

パレンケイラストその2
パレンケイラストその2

カメラは翌日には何事も無く動きました(^^;
神様が「カメラに頼るな」とでも言いたかったのだろうか…。

旅行先で写真を撮ることばかりに熱心になってしまうと、
自分の目で見るということを忘れそうになります。

自分の目で見て実物の存在感を感じる、と言うのはその場でしかできないこと。
旅先で描いた絵も、いい記念になってよかったです。

カンクン近郊のトゥルム遺跡
カンクン近郊のトゥルム遺跡

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