その1票が会社を変える:持ち株ゼロの取締役には「NO」を

毎年6月になると、続々と株主総会の招集通知が届きますよね

紙の封筒を開けて中身を見るたびに、「ああ、またこの季節か……」と思う方も多いはず

正直ちょっと面倒

それでも私は、シンプルながらもしっかり意思をもって議決権を行使するようにしています

議決権は誰もが持っているものではない、限られた人間にだけ与えられた「選ばれし権利」です

上場企業の意思決定に参加できるのは、ごく限られた人だけ
せっかくその権利を持っているのだから、使わないのはもったいない
いや、もはや損している

たとえ少数株主に過ぎなくても価値ある権利を行使するようにしましょう

一番重要なのは「取締役の承認」

株主総会の議題はいろいろありますが、最も注目すべきは**「取締役の選任(再任)」**です
会社のかじ取りをするのは誰か――これは企業の未来を左右する重大な判断です

そして私には、取締役を評価する明快な基準があります


「持ち株ゼロの取締役」は信用できない

自社株を1株も持っていない取締役候補
そういう人が本気で会社の未来を考えていると言えるでしょうか?

言葉を選ばずに言えば――
給料だけもらって会議に座っているだけの人に、経営を任せるわけにはいきません

取締役会の経営判断は重たいものです
その判断が間違えば、自分の資産が減る――
そうしたリスクを負わない人に、責任感のある判断ができるとは思えません

だから私は、**持ち株ゼロの取締役候補には迷わず「否」**を突きつけています


「持ち株の多さ」は本気の証明

一方で、数千万円規模の自社株を保有している取締役には信頼感があります
株価が下がれば、自分の資産も減る

つまり、経営のリスクを自ら負っている人です

こういう人こそ、本気で会社と向き合ってくれるはず
これは私たち投資家にとって非常に重要なポイントです


「私より持ち株が少ない取締役」って何?

さらに言えば、持ち株がゼロではないにせよ、**「私より少ない」**というケースもあります

そんなときは正直、「だったら私を取締役にしてくれ!」って言いたくなります(笑)

リスクを取らず、責任もあいまいな人が経営の場に座っているより、
もっと本気で会社の未来にコミットしている株主の声が届く仕組みが必要だと感じます


まとめ

面倒くさいと思っても、議決権行使は「株主の責任」であり「株主の権利」です

6月はちょっとだけ腰を上げて、自分なりの基準で判断し、意思を込めてボタンを押しましょう

あなたの1票が、会社の未来を左右するかもしれません

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