ルーラーシップ
2007年生まれ G1級勝利=クイーンエリザベス2世カップ
ロードカナロア
2008年生まれ G1級勝利=スプリンターズS(2回),香港スプリント(2回),高松宮記念,安田記念
1歳違いのこの2頭、どちらも同じ年代でG1の常連として活躍していましたが、距離適性が異なることから対戦歴はありません。
すれ違っていた現役時代から一転、この2頭は種牡馬時代には宿命のライバルとも言える関係になりそうです。
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2頭の血統背景をおさらいします。
どちらも「キングカメハメハを父に持ち、母系にサンデーサイレンスが入っていない血統」です。
ノーザンダンサーの血量も同じですね。
血統が近いので、似た血統の繁殖牝馬、特にサンデーサイレンス系の優秀な繁殖牝馬を取り合うことになります。
非サンデーサイレンスの母系と言ってもその中身は正反対で、
トニービンとノーザンテーストという日本で流行の種牡馬が並ぶルーラーシップ、
Storm catなど海外の種牡馬が並ぶロードカナロア、
という対比の構図になっています。
日本の繁殖牝馬への配合しやすさで言えば、アウトブリードになりやすいロードカナロアの方が上ですが、
逆にルーラーシップにはサンデーサイレンス以外のインブリードを作れる利点があると言えます。
どちらがよいかは甲乙つけがたいですね。
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まだ種牡馬デビューしたてでサンプルは少ないですが産駒の成績はどうでしょうか。
今年9月10日時点の2歳馬の産駒の成績を比較すると、
賞金ではロードカナロアが一歩リード。
でもルーラーシップも勝ち馬率は同じ。
どちらも優秀です。
ただチャンピオンサイアーディープインパクトが6位にいるランキングなのでこれからいくらでも変動するでしょう。
ルーラーシップ産駒は初年度産駒が昨年デビューして早速今年のクラシックに出走、ダンビュライトが皐月賞3着という実績を作りました。
これを上回るのはなかなか難しいことだと思いますが、果たしてロードカナロアは上回れるのでしょうか?
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現時点で2歳馬の成績はほぼ互角と見ていい2頭ですが、今夏の競走馬セールの落札価格には意外と差がついた印象です。
3セール全てでロードカナロア産駒の落札価格が3割~8割ほども高い!!
まだ産駒がデビューしたばかりなのに、国内と海外でGI6勝のロードカナロアへの期待が先行しているように感じますね。
ルーラーシップは初年度に活躍馬出してるのにナメられてる?
競走馬時代の成績が種牡馬の実績に比例するとは限りません。
古今東西様々な例がありますが、
サンデーサイレンス産駒で言えば国内GI未勝利のステイゴールドが種牡馬としてはGI3勝のゼンノロブロイ・マンハッタンカフェなどを逆転していますよね。
(ゼンノロブロイ・マンハッタンカフェもG1勝ち馬出しているので十分優秀ですけど)
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株トレーダーとして相場を見ている経験から、実態に則さない思惑による価格変動に惑わされないことが重要だと感じています。
セール価格を見るとディープインパクトに比べてキングカメハメハは過小評価されてると思うし、
キンカメ系種牡馬の中で見ればロードカナロアは期待先行、ルーラーシップはマグレ扱いされている?という印象です。
この先産駒が走ってロードカナロアとルーラーシップの種牡馬としての評価はどう変わっていくのでしょう。
気が早いですが、同じくキングカメハメハ産駒でサンデーを持たないダービー馬レイデオロも加われば勢力争いもまた激しくなりそう。
キングカメハメハ系の勢いから目が離せません。
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わかりやすく役に立ちました。