「競馬レース」カテゴリーアーカイブ

有馬記念2018-なぜオジュウチョウサンがここを目指したか??

2018年、平成30年も年の瀬です。

競馬ファンはもちろん普段競馬を見ない人もみんなが注目する年末の国民的イベント、それが有馬記念

2018年有馬記念の最大の注目ポイント、
それは何と言っても障害レースの絶対王者オジュウチョウサンの出走でしょう。

オジュウチョウサンは障害G1を5勝し、今年春の障害G1中山グランドチャンプもぶっちぎりで勝った障害界の超名馬です。
障害界の実績だけでも過去に例の無いほどですが、そんな馬が平地のG1に参戦することも異例中の異例です。

そもそもオジュウチョウサンは何故この「有馬記念」を目指すことにしたか、分かるでしょうか?

有名なレースだから?
賞金が高いから?

もちろんそうでしょう。
注目度の高いレースを勝てば、引退後の種牡馬としての価値が上がります。
でもジャパンカップも同じくらい有名で賞金の高いレースですよね。

障害で中山コースを走り慣れているから?

これは平地と障害ではまったく別物になるのであまり関係無さそうです(笑)

一番の理由は、
有馬記念がファン投票で人気の馬が出られるレースだから」なのです。

有名で賞金が高いレースであれば他の馬も出たいです。
しかし一度に出走できる頭数には制限があります。
有馬記念では16頭までになります。

他の有名で賞金が高いレースであるジャパンカップの場合、フルゲートは18頭になりますが、
他に出走したい馬が多くいた場合には「出走馬決定賞金」という数値の多い順で出走できる馬が決められます。

出走馬決定賞金」とは、実際に獲得した賞金とは違ってレースを勝つことによって加算される「実績ポイント」だと思ってください。
そして平地レースで稼いだ実績ポイント障害レースで稼いだ実績ポイントは別々でカウントされるルールになっています。

障害でG1を勝ちまくったオジュウチョウサンですが、平地での実績ポイントはほとんどありません。
普通にG1に出るためにはレースを何回も走って勝ってこのポイントを稼がなければならないのです。

仮にジャパンカップに出ようとしたら最低でもあと準オープンとG3は勝たなければいけない
勝てるかどうかも分からないし、それだけレースに出走するだけでヘトヘトです。

そのリスクをパスできるのがファン投票制度のある有馬記念なのです!!

ファンが選ぶグランプリとして創設された有馬記念は、
ファン投票で得票の多い10頭が「実績ポイント値に関係なく」優先的に出走できるルールになっています。

だいたい人気のある馬と言えばG1を勝ってる馬なので、
「ファン投票の多い馬=実績ポイントの多い馬」となって最近ではあまりこのルールが生かされている感じはありませんでした。

オジュウチョウサン関係者は、「障害レースで得た人気を背景にファン投票をたくさん獲得できる」という読みがあったのでしょう。
実績ポイント不足を補うためにこのルールを最大限に活用しようと考えたわけですね。

でもファン投票で選んでもらうっていわば他力本願ですよね。
今年夏の時点ではまだ出走できるって確定してないにもかかわらず「有馬記念に出る!!」って表明するなんて、
結構したたかというか豪胆だなあ、と思います(笑)

競馬ファン歴20年の僕もオジュウチョウサンの走りには注目しています。

枠順抽選会で武豊騎手が1枠1番を引きました。
有馬記念の行われる中山2500mはコーナーを6回周るため、距離ロスの少ない内枠が有利です。
これは俄然楽しみになったのではないでしょうか。

さすがに勝つとなるとどうかな?という気もしますが、
他の馬にも昨年のキタサンブラックのような王者はいないどっこいどっこいの相手関係だと思います。
負けたとしたってそんなに無様な負け方はしないでしょう。

平成最後の有馬記念、楽しみですね😆

2017年有馬記念回顧ーキタサンブラック引退レース

有馬記念が盛大に幕を閉じました。

後でホープフルSが12/28に開催されるのはまだ違和感がありますが、
しみじみと今年最後のおまつり有馬記念を振り返りたいと思います。

続きを読む 2017年有馬記念回顧ーキタサンブラック引退レース

2017年有馬記念の木曜展望

今度の日曜、12月24日は有馬記念ですね。

しばらく競馬を見てるとダービー皐月賞オークスといったその世代の馬が一度しか出られないクラシックの方が緊張感を感じますが、有馬記念となると特別。
クラシックの緊張感とは違いますが同じくらい楽しみで、古馬のレースの中では一番ワクワクする特別なG1という感じがします😊

その年のクラシックを沸かせた3歳馬と古馬との初対決が多いのも盛り上がりますね。
今年はジャパンカップダービーレイデオロと古馬との対決があったわけですが、成長中の3歳馬はこの1ヶ月でも力をつけますし、2kgの斤量差を生かしてどう挑むか見ものです。

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ということでまず注目は今年のダービー2着の3歳馬スワーヴリチャード
JC2着のレイデオロとはほぼ互角。
前走GIIアルゼンチン共和国杯は破格のタイムで文句なしの圧勝でした。
ただこのレースは相手が微妙でOP~GIIIクラスのレベルと見たほうがいいかもしれません。
これよりタイムが遅かったゴールドアクターと同じに扱うのは危ないかも?

同じく3歳馬はサトノクロニクルブレスジャーニー
サトノクロニクルは前走GIIIチャレンジカップで古馬を撃破。
ブレスジャーニースワーヴリチャードやクラシックで善戦したダンビュライトに2歳時に先着した実績があります。
成長中の3歳馬、クラシック上位組でなくても油断は禁物。

それに対し古馬の中心になるのは層の厚さを見せつけている5歳馬。
GI6勝のキタサンブラックがなんといっても筆頭。
気になるのは秋3戦目からくる疲労ですが、強い馬は疲労にも強かったりするんですよね。

キタサンブラックと同じく天皇賞秋1着→JC3着で引退レースの有馬記念を迎えたのはシンボリクリスエスですが、結果2着に9馬身差をつけて圧勝しました。
天皇賞秋2着→JC4着で引退レースの有馬記念を迎えたジェンティルドンナもきわどく勝って有終の美。
しかし天皇賞秋4着→JC1着で引退レースの有馬記念を迎えたブエナビスタはスローペースも災いして7着惨敗。

なんとなくですがJCが状態ピークになるようだともう余力が無くなるかもしれませんね。
キタサンブラックは巻き返す可能性十分ではないでしょうか。
サトノクラウンもグランプリで力を発揮するタイプかも。
シュヴァルグランはちょっと心配かも・・・?

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すっかり影が薄くなった4歳馬はどうでしょう。
この世代のダービーマカヒキJCで目イチの勝負を挑みましたが上位争いからは離された4着。
ただここまで弱いイメージがついたなら逆張りで買うのも手です。
2015年はGI未勝利の4歳馬のワンツーで高配当(勝ち馬ゴールドアクター)、
2012年はGI未勝利の4歳馬で10番人気のオーシャンブルー(←僕本命でした)が2着に入って高配当。
4歳馬の成長も油断なりません。

牝馬は基本的にはこのレース厳しい傾向です。
ここ10年では2008年のダイワスカーレットと2014年のジェンティルドンナが勝っていますが、
ブエナビスタウオッカファインモーションヒシアマゾンなどの名牝が人気で敗れています。
ソコソコ人気くらいならちょっと買うのは控えたいです。

今のところこんな感じで考えています。
あとは枠順を見て考えましょうか。
レースまであと3日、楽しみに過ごしましょう😆

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下手な騎手でも乗り続ければ馬の力を引き出せる

本サイトのこの記事が多くの方に読んでいただいています。

[blogcard url=”http://kaelu-haruki.com/horserace/jockeylevel” title=”上手い騎手と下手な騎手の違いとは” content=”僕の競馬予想での重要度は基本的に「馬>>騎手」です。騎手の名前だけで予想をためらったりしません。僕が取った馬券の中では...”]

ありがとうございます。
リーディング上位の騎手と下位の騎手の差は何なのか
本テーマについて関心が高いと思うので、改めて書いてみたいと思います。 続きを読む 下手な騎手でも乗り続ければ馬の力を引き出せる

競馬回顧:2017年フェブラリーSゴールドドリーム



★「人気とオッズ」をおさらいするKaelu Harukiのレース回顧★

勝ったのは単勝5.0倍2番人気のゴールドドリームでした。

うーん、昨年のチャンピオンズCでは2番人気12着と人気を裏切ったのに、今回は完勝でしたね。

’16チャンピオンズC=2番人気5.7倍
’17フェブラリーS=2番人気5.0倍

昨年あれだけ負けたのにさらに人気を集めるとは!

アウォーディーアポロケンタッキーが出ていないなど相手関係もありますが、前年勝ち馬モーニン等を差し置いての人気。
昨年はまだ3歳で成長途上だったので、良くなる余地はあっただろうとは思います。
しかしそれを信じたファンが多かったのには驚きでしたね。

レース前日2/18に父ゴールドアリュールが死亡。
すると産駒が走るということは不思議と多かったですね。
ゴールドアリュールは偉大な種牡馬だということが改めて示されました。
的中された方、お見事でした。

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2着は単勝7.6倍5番人気のベストウォーリア

フェブラリーSには今回4回めの出走。
’14(4歳) 3番人気13着 1.36.9
’15(5歳) 3番人気3着 1.36.5
’16(6歳) 3番人気4着 1.34.2
’17(7歳) 5番人気2着 1.35.1(クビ差)

7歳で人気が落ちたところで最高着順。
ステップレースの根岸Sで58kgを背負って惜敗2着は力の証明でした。
年齢だけで見限ってはいけなかったです…。

3着は単勝4.5倍1番人気のカフジテイク
根岸Sの派手な勝ちっぷりが過大評価されてると思いましたが、しっかり上位には来ましたね。
力の差がそれほどあるわけではないので、十分健闘したと思います。

さて、人気を裏切る形となったのは、
モーニン 単勝5.4倍3番人気12着
ノンコノユメ 単勝7.1倍4番人気7着
コパノリッキー 単勝9.0倍6番人気14着

モーニンゴールドドリーム同様チャンピオンC惨敗からのぶっつけ。
さらにムーア騎手を乗せてきたのでこれはゴールドドリームの対抗馬と見た方も多かったでしょう。
2015年5月デビュー戦から2016年2月のフェブラリーSまで、勢いそのままに7戦6勝で走り抜けましたが、その後調子を戻すのに苦労している印象。
短期間にがんばりすぎて馬の走る気が衰えた?
少々過信は禁物かもしれません。

コパノリッキーは、2016年に勝った「G1」はかしわ記念帝王賞南部杯でした。

これら地方交流Jpn1競走はJRAから出走できる頭数が賞金順などで5~7頭程度に限られます。
急成長してきた若い馬は、どんなに強くても何回も続けて勝って賞金を稼がないとレース前に足切りされて出られません。
賞金を稼ぎたくても適当な時に適当な条件のJRA重賞が無い場合もあります。

JRAのフルゲート16頭のG1レースと比べると除外される数は歴然。
この除外の影響がかなり大きいので、世代交代がなかなか進まないのが地方交流Jpn1なのです。

コパノリッキーは4歳時にフェブラリーSを最低人気で勝ちました。
中央G1では当時のコパノリッキーのような若く実績がまだ無い馬ほど買うべきなのでしょう。
逆に地方交流G1を勝ちまくっている時は少々疑って見るべきかもしれません。

ノンコノユメはどうでしょう。
去勢によって折り合いはよくなったけど闘争心も落ちちゃったと言うことでしょうか?
でもG1で7着なので上記2頭に比べたら悪いなりに力はあると思います。
追い込み一辺倒からモデルチェンジが必要かもしれないですね。

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僕の本命はキングズガード
単勝21.0倍13番人気で11着。
人気通りなのでまあいいんですが、根岸Sでこの馬が先着したニシケンモノノフが14番人気5着だったのを見ると「なんでおれの馬は」という感じです(苦笑)

反省を次のレース予想に生かしたいですね。
次のG1は4週間後の高松宮記念。来週のG2中山記念も楽しみです。
がんばりましょう(^^