法人化について本気出して考えてみた

僕はサラリーマンながらも確定申告を10年以上行っているので、個人の所得税に関してはだいぶ詳しくなりました。

一方、法人税についてはノータッチでしたが、昨年一口馬主を始めていろいろ見てみると、馬主に関しては所得税と法人税でかなりの違いがあることが分かりました。
株についても徐々に取引金額が増えてきたので最近所得税がバカにならない金額になってきています。

そこで最近、株と一口馬主について節税するために法人設立を考えています。

法人化するメリットデメリットを整理します。

メリットは、

・株の譲渡損益と一口馬主の損益を通算できる
個人の所得税なら株の利益には譲渡所得税、一口馬主には雑所得税がかかります。
これらは分離課税となり一口馬主で損が出ても、株で得た利益にはそのまま課税されることになります。
一方、法人では馬主でも株でも損金、益金は一本化です。

・株の損失を繰り越せる期間が長い
個人でも株の譲渡損失を3年間繰り越すことができますが、法人では株取引を含めて事業の損失を9年間繰り越せます。
僕の経験上、リーマンショック時に生じた譲渡損失を3年間で消化し切れず、翌年に利益が出てそのまま課税され口惜しい思いをしたことがありました。
繰越年数が長くなることは大きなメリットだと感じます。

・馬主の損も翌年以降に繰り越せる
個人の馬主の損失についてはもっとシビアで、ある年に生じた損失は翌年に一切繰り越せません。
愛馬が全く走らず大きな損を抱えた翌年に大活躍した場合、前年の損は無視して容赦なく課税されます。
これでは損を抱えた後に追加出資する意欲も無くなってしまうでしょう。
法人では株の損失同様9年間繰り越すことができます。

 

デメリットは、

・法人設立の難しさと手間
なかなか大変です。
参考書籍や法務省のホームページを見ながら今も四苦八苦しているところです。
いち会社員が法人の代表者になることにも問題がある場合もあるでしょう。
この点は僕の場合は妻を代表に立てることで対策できます。

・会計処理の難しさと手間
毎月の給与だったり出費を複式簿記にならってキチンと振り分けしなければいけません。
会計ソフトを使うのであればその費用もかかります。
経費を計上して節税するための手間ですからこれは仕方ないですね。

・法人住民税均等割の負担
法人税はその年度に利益が上がっていなくても毎年必ず固定の法人住民税がかかります。
法人住民税、都道府県と市町村合わせておよそ7万円。
この7万円を将来的に節税メリットでペイできるかどうかが法人化するかしないかの分かれ目となりますね。
投資金額が十分に大きければペイできるでしょう。

※僕が読んでいる参考文献
柴崎照久著-FX個人投資家のための「法人口座をつくるメリット」Q&A

高下淳子著-やさしい法人税申告入門

僕の場合、主に利益を上げるのは株の方、一口馬主は基本的に損をする前提です。

キタサンブラックのオーナー北島三郎さんの馬主人生を見てみても、
損損損…が続いてのキタサンブラックでドッカーーン!という損益バランスだと思うので、馬主こそ法人税の損益通算が非常に有効ではないかと思います。
(実際、北島三郎さんは大野商事という法人を通して馬主をされていますね。)

今後安心して稼げるように、法人化で準備しておきたいと思っています(苦笑)

「法人化について本気出して考えてみた」への4件のフィードバック

  1. なるほど、自分で副業するのと他社に雇用されて働くのは大きな違いです。
    雇用されるのは完全にアウトですね。
    妻の会社に名を連ねたとして、最大出資者で共同経営者になるのですが雇用されるのとは違うような気もします😅
    株と馬主に関する経費はそんなに取れないでしょうね😃

  2. うちも副業規制はないのですが、ダブル雇用は就業規則違反なのですよね。

    今度会社の同期が個人事業主やっていた副業で独立しますよ。

    経理処理難しそうですね。

  3. こんにちは😃
    税務署ににらまれるような経費処理はしないつもりですが、専業主婦の妻への給与は堂々と経費化できるのが大きいですね。
    個人事業主より法人のメリットが大きいかな、と思っています。
    妻の作る会社なので僕の勤め先は関係無いかと…。
    勉強のためにもチャレンジしてみたいです🐸

  4. 個人事業主の屋号を提出では物足りないでしょうか・・・

    法人化は法人税の固定費と確定申告が難しいですよね。

    事業内容で飲食の接待交際費をどのくらい使えるかと、事務所扱いにする自宅のローンで所得控除が認められれば7万円分の価値はありそうですが・・・

    会社へは届け出だしているんですか?

    ちょっと興味があります。

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