※サムネイル画像は馬市ドットコム様HBAサマーセールページより
セレクトセール、セレクションセール、サマーセールの落札価格上昇により一口馬主クラブの募集価格も上がって、会員からの悲鳴もちらほら。
何故セールの落札価格は上がったのでしょう?
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ラフィアン・ウインの社長手記などでよく言われているのが「日本馬の海外での活躍により海外馬主からの需要が伸びたから」。
それもそうだと思うんですが、僕個人の実感としては他に要因があるように思います。
特別調査したわけではないですが、「マイナス金利の影響」が大きいと思うんです。
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我が家では僕が家計資産を管理しています。
妻は在職時に貯めてたお金を普通預金全額預けっぱなしにしていたほど、金融知識ゼロでした。
子供の教育資金を増やすため、安全かつリスクを取って僕が積極的に運用しています。
リスクを分散するため、日本株を中心に外貨や社債など様々にバランス投資していて、定期預金にもお金を入れていました。
その定期預金の金利が年を追うごとに目に見えて下がっています。
去年より今年、今年より来年、金利は減っていきます。
自然と、定期預金は減らして運用しなきゃって思います。
日銀黒田総裁の景気刺激効果を実感しますね。
運用先としては株や外貨が中心にはなるでしょうが、安定的な運用を考えて別の資産へのリスクヘッジも考えた方がいいです。
首都圏ではマンション価格が上昇しているそうです。
つまり不動産で運用する人が増えたということ。
同じように競走馬で資産運用しようとする人も増えたのでしょう。
マンションも競走馬もリスク資産としては似たようなものだと思いますよ。
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しかし競走馬で資産運用を、と考えても昔は競り市で買う人は少なかったと思います。
庭先取引のシェアが大きかったからです。
「良い馬は庭先でいい馬主に売られて、競り市にはダメな馬しか残ってないんだろ」と思われていました。
そんな競り市の評価が変わったのは1998年から始まったセレクトセール、すなわち社台グループによるものでしょう。
社台グループは良い馬を積極的にセレクトセールで売り出し、セール出身馬の活躍により着々と信頼を築いた結果、安心して競り市に買いに来る人が増えました。
社台グループ以外の売り手も、「高く売れるかも」といい馬を競り市に回すようになります。
売り手と買い手の相乗効果により競り市による売買のシェアが増えていきました。
落札総額のデータにも表れていますが、セレクトセールに注目する関係者の話からもこの傾向は確かなのだと思います。
庭先取引が主流の時は、いくらお金のある人がいてもコネが無ければ良い馬を買えなかった。
競り市が主流になれば、「その時に景気の良い馬主が次々にやってきては買っていく」。
庭先取引時代以上に競走馬市場は経済全体の景況に影響されやすくなったと言えます。
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競り市の普及+マイナス金利
=落札価格上昇=一口募集価格の上昇!
という図式ではないかと。
僕も今年のマイナス金利を機にラフィアンへの入会に踏み切ったクチです。
同じように一口馬主や馬主を始めた人もいるのではないでしょうか。
価格が上がってしまったのは仕方がない。
リスクを許容できる程度に抑えつつも、良い馬であれば多少高くても攻める気持ちで買いたいと思います。