それでもG1を夢見て一口馬主を続ける

出資馬・愛馬サクラメントのレース中故障・予後不良から2週間。

しばらく競馬を見られないほど落ち込みましたが、日常を過ごすうちに現実を受け入れて落ち着いてきました。

先週の天皇賞・秋で久しぶりにレース中継を見ました。
そして、馬の走る姿の美しさ、G1の大歓声、勝ったルメール騎手や関係者の喜ぶ姿、
競馬の美しさとG1の舞台の華やかさにまた魅せられてしまいました。

そうして、
「出資馬でG1に出走してあの舞台に立ちたい」
という気持ちがふつふつと湧いてきたのでした。

G1の晴れ舞台に立つことは小指の先くらいほんのわずかな可能性であることは分かっています。
現実には、未勝利戦を勝てない、故障してレースに出られない、厳しいことばかりでした。

でも辛い思いをするのは自分だけではありません。
どんな馬主さんも、同じ思いをしながらそれでも夢を見ているようです。

ラフィアン会報11月号にあった小笹オーナーの談話には、
「馬を買ったときは夢を見るけど、いざデビューしてみれば落ち込むことの方が圧倒的に多い」
「それでも感情の起伏を味わい、馬の世界を知って人生が豊かになった」
とあり、とても共感しました。

どの馬にも本当にそれぞれ思い入れがあって、いろいろな学びをいただいています。
本当に、人生を豊かにしてくれるから何百年も昔から競馬が続いているのだな、と思いました。
厳しい勝負の世界で馬には辛い思いをさせてしまっているけど、感謝の気持ちは忘れません。

今でこそG1を勝ちまくるルメール騎手も辛い思いを乗り越えて今があります。
短期免許を取って来日したての頃はペリエ騎手が全盛でなかなかG1を勝てませんでしたし、
シングウィズジョイがレース中に故障した時には自分も落馬をして痛がりながらもとても悲痛な表情をしていました。

G1の晴れ舞台には憧れるけど、G1でなくてもいい。
G3でも何でも。
未勝利戦を勝つことだって素晴らしい。

現実を受け入れながら、とにかくもう一度、一口馬主として競馬と向き合いたいと思います。

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