のらくら蛙のギャンブル磊夫(LIFE)

ラフィアン2018年度第1次募集馬検討メモ その1

2018年のラフィアンの第1次募集馬のデータが出そろいました。

僕が会員になって3年目、一口馬主を始めて同じく3年目。
この時期の出資馬選びは悩ましくも楽しい時間です。

これまでの出資検討を経て僕の好みの馬のパターンも少しずつ変わりながら作られてきました。
今回は以下のポイントを重視して選んでいくことにします。

・母馬の繁殖実績
・母馬の出産時年齢
・母父の実績(あえて父馬よりも重視する)
・祖先にさかのぼっても高齢出産されていないこと
Northern Dancerの血量(以下ND血量と表記)

特に2018年のダービー出走馬を見てNorthen Dancerクロスを持つ馬が多いと感じたため、ND血量は重視したいと考えています。
現代の高額な種牡馬の産駒でなくても、かつての大種牡馬Northern Dancerの血をクロスして集めることで底力を得られるだろうという狙いです。

ラフィアンの第1次募集馬について、60頭中13頭(牡10頭・メス3頭)をピックアップしたのでうすくちレビューしたいと思います。
本記事はまず前半6頭についてです。

なお、ここで取り上げなかった馬のことももちろん応援しています。
僕の予算では出資できない馬の方が圧倒的に多いので、出資しない馬の方に活躍馬が現れるのは当然のことです。
僕がマークしなかったお馬さん、どうぞ遠慮なく大活躍してクラブにいい流れを持ってきてください😊

コスモリリーの17 牡 美浦 天間昭一厩舎
・父マツリダゴッホ×母父オペラハウス
・タツヤファーム生産 募集総額1100万円(100口)
・母13歳時産駒 兄姉勝ち上がり1頭/5頭

マツリダゴッホの代表産駒と言えばマイネルハニー
マイネルハニーの血統は母がNorthern Dancer3×3という濃いND血量を持っているのがポイントです。
NDを持たないマツリダゴッホに母からNDの血を補う配合で成功例が出ています。
それなら本馬の母父オペラハウスNorthern Dancer系なのでマツリダゴッホと相性が良いはずです。

全兄マイネルファンは勝ち上がった後故障で安楽死となってしまいましたが、この配合で結果は出せていると言っていいです。
あくまでこの安さなら楽しめそうかなと言う感じですね。

※追記:マイネルサイプレスの名で登録されました

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スーパーウーマンの17 牡 美浦 和田雄二厩舎
・父アイルハヴアナザー×母父マーベラスサンデー
・BRF生産 募集総額1500万円(100口)
・母12歳時産駒 兄姉勝ち上がり2頭/3頭

今年は評価が下がってきたアイルハヴアナザー産駒を狙っています。
アイルハヴアナザーNorthern Dancerクロスが多く、キングカメハメハスクリーンヒーローハービンジャーとともにND血量を補う種牡馬として機能するでしょう。
どんなNorthern Dancerクロスを作るかがポイントです。

本馬の母父マーベラスサンデーはその母父がヴァイスリーガル
ヴァイスリーガルNorthern Dancerの初年度産駒で、クロフネフレンチデピュティの父系祖先であるVice Regentの全兄。
Vice Regentに比べると影が薄いですが、Northern Dancerの初年度産駒として新鮮で良質な血を受け継いでいるはずです。

母父マーベラスサンデーの代表馬はキンカメ産駒の桜花賞レッツゴードンキ
マーベラスサンデーNorthern Dancerの相性は良いと言えます。

本馬の全姉ピンキージョーンズは2勝(現役継続中)。
ある程度結果を出しているのでこの配合には期待していいでしょう。
ND血量は大したこと無いですが、その質は良いと思います。

※追記:マイネルエピキュアの名で登録されました

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ドリームローズの17 牡 栗東 飯田雄三厩舎
・父アイルハヴアナザー×母父サクラバクシンオー
・BRF生産 募集総額1400万円(100口)
・母12歳時産駒 兄姉勝ち上がり0頭/5頭

今年はアイルハヴアナザー産駒狙いなのでピックアップ。
ND血量は濃く、近親にトゥザヴィクトリー一族がいる名牝系です。

ただ兄姉勝ち上がり率が奮いません。
キンカメクロフネと言った一流種牡馬と配合されながらこの数字は寂しい。

1つ上の兄から生産牧場がBRFに移ったので変わる可能性はあります。
この安さなら一発逆転を狙ってみてもいいかもしれません。

※追記:マイネルヘルツアスの名で登録されました

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マイネイサベルの17 牡 美浦 水野貴広厩舎
・父キングカメハメハ×母父テレグノシス
・BRF生産 募集総額3000万円(100口)
・母9歳時産駒 兄姉勝ち上がり0頭/1頭

キングカメハメハは父としても母父としてもダービー馬を出した稀代の大種牡馬です。
産駒の万能性と後継種牡馬への広がりを見ればディープインパクトよりも優れた種牡馬であると言っても過言ではありません。

キングカメハメハの強さの源泉は4×4×6クロスで受け継いだ良質で豊富なNorthern Dancerの血にあると考えます。
後継種牡馬であるルーラーシップロードカナロアもさらにNorthern Dancerクロスによって血を補う血統構成になっています。
代を経てNorthern Dancerは遠い祖先になっていきますが、大種牡馬の血は無くならないようクロスで受け継いでいくのが基本。
日本ではNorthern Dancerは濃すぎるとダメなようで、このように細いクロスを集めて洗練させる方が良いのかもしれません。

本馬はまさにそのような血統構成です。
Northern Dancer5×5×7×5×6と細いクロスをつなげて集めた血量は11.72%と絶妙なバランスです。

母側にトニービンノーザンテーストサンデーサイレンスマルゼンスキーと国内大種牡馬が勢ぞろいする構成はまるでドゥラメンテ
それでいながら母父テレグノシスというのがラフィアンらしくてシブい😅

高額かつ姉が勝てていない点はネックではありますが、個人的にはこれっきゃないという感じでマークしています。

※追記:マイネルシスネロスの名で登録されました

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マイネエポナの17 牡 栗東 田所秀孝厩舎
・父ゴールドシップ×母父キングカメハメハ
・BRF生産 募集総額1600万円(100口)
・母8歳時産駒 ※兄姉未出走

ゴールドシップの初年度産駒の一頭です。
Northern Dancerマニア的な視点で言えば、ゴールドシップND血量は6.25%と低めなので少し不安です。
同配合で比較されるオルフェーヴルのND血量は9.38%あります。
ゴールドシップにはND血を補いたいので、クロスの強い母父キングカメハメハは相性が良いはず…?

ただ中にはNorthern Dancerクロスと相性の悪い種牡馬もいるのでどう転ぶかは分かりません。
例えばロージズインメイはどうもNorthern Dancerとは相性が良くないみたいです。

本馬の血統を見るとまず目につくのはサンデーサイレンス3×3のクロスだと思いますが、僕はNorthern Dancer以外のクロスは評価しません。
Northern Dancer以外はアウトブリード」という方が個人的には好きです。
サンデークロスが無ければ満点だと思いましたが、果たしてどうでしょうか…。

※追記:マイネルケイローンの名で登録されました

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マイネノンノの17 牡 美浦 矢野英一厩舎
・父アイルハヴアナザー×母父タイキシャトル
・BRF生産 募集総額1300万円(100口)
・母7歳時産駒 ※初子

今年はアイルハヴアナザー産駒狙いなのでピックアップ。
本馬の叔父にノンコノユメ、近親にハーツクライがいる名牝系。
Northern Dancerクロスも適度に含み、またアイルハヴアナザーに不足するHail to Reasonの血を母側が良く補っています。
ND血量はやや控えめ8.59%ですが十分と言えるでしょう。
初子と言う点はネックですが低価格で好配合なので出資候補です。

※追記:マイネルワルツの名で登録されました

まずは前半6頭のレビューでした。
特に僕が前向きに出資を考えている馬はこの中にあります。

昨年までよりちょっと踏み込んだ内容にできたかなと思います。
僕も出資を通じて血統への興味が高くなってよく調べるようになりました😅

参考文献としておすすめしたいのが加藤栄氏の書く種牡馬事典です。
古今東西の種牡馬に関して詳しく書かれていますし、時々クスッと笑えるコメントが入ってきて楽しく読めます。
ぜひご覧になってください😆

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